インタビュー

IT企業のような法律事務所（法学部生インターン）

2023年03月01日

2023年06月10日

インタビュー

早稲田大学法学部4年生。2021年4月にモノリスにインターンとして入所し、弁護士の補助業務などを担当。2023年4月よりロースクールに進学予定。

この記事の目次

新時代ビジネスの法務領域に積極的に取組む姿勢

元々法曹に進むつもりで法学部に進学し、3年生になる年の春休みに、本格的に法曹を目指すことを決意しました。法律事務所でのインターンを考え始めたのも同じ時期です。

私は、大学の講義や基本書、予備校教材を使用して勉強していました。しかし、それだけでは法律の具体的なイメージが掴めず、行き詰まってしまいました。そこで、実務で法律がどのように使われているのかを知るために、インターンに応募しました。

モノリスの案件に触れる中で特に面白くて新時代的であると感じたのは、新しいビジネスに対するリーガルサポートの案件も数多く取り扱っている点です。たとえば、YouTuber・VTuber等といった新しい事業体に対する法的アプローチを考える取組みがあります。このほか、クライアントが投げ銭アプリのリリースを計画する場合に、資金決済法等の関連法令をリサーチしつつ、利用規約作成やレビューといった法律事務を行うことで、法的にクリーンな状態でサービスを開始できるように事業をサポートする業務も行っています。

このようなモノリスの業務は、代表弁護士である河瀬先生がIT分野でのフリーランスや起業を経験したからこその強みだと思いますし、どこの事務所でも経験できることではないと思います。モノリスで働いたことで、以前よりも「法律事務所」のイメージが大きく広がりました。

クラウド環境での業務、発見や学びの多い業務

業務内容については、入所当時は書類のスキャン・整理や電話対応などの事務作業がメインでした。モノリスは案件に関わる書類や情報を全てクラウドで管理しているため、郵送されてきた紙媒体のスキャン・報告は重要な仕事です。情報をクラウドで管理するシステムは、いまだに紙媒体が中心の法曹業界においては珍しいですが、IT業界においては主流だと思うので、モノリスらしい体制だと思っています。クライアントとのコミュニケーション手段もチャットやオンラインミーティングがメインであり、実際にクライアントが来所することはあまり多くありません。この点も他の法律事務所とは違う、モノリスの特徴だと思います。現在は、クライアントから来た質問に対しての回答案のドラフト・リサーチや、主張を強化するための判例調べ、訴状や陳述書のドラフト作成などをさせていただいています。その際、先生に提出して終わりではなく、丁寧なフィードバックを頂けることがとてもありがたいです。たとえば文章一つとっても、クライアントに向けたものと裁判官に向けたものとでは目的が異なるということ。クライアントに向けては、より分かりやすく噛み砕いて説明することが重要である一方で、裁判官に向けては自分の主張を論理的にはっきり伝えることに重きが置かれるという視点は、今まで持ち合わせていませんでした。受験においてはゴリゴリの法律論を書くことが求められるので、大学で講義を受けているだけでは気付けなかった学びですね。

「法律や受験について話し合える友人」ができた

弁護士の先生方にはとてもお世話になっています。ランチに連れて行っていただいたり、進路の相談に乗っていただいたり、時には試験勉強の一環として問題を出していただいたり。インターン生という立場でも、気軽に話しかけることができます。

また、モノリスに入所して以降、同年代でも関わる方たちの幅が広がりました。インターン生の中には、自分のようにロースクールに進学する方もいれば、予備試験を目指している方、司法修習を待っている方、一般就職を目指している方など、様々な方がいらっしゃいます。インターン生同士でよく情報交換や勉強会を行っているのですが、自分が教えることもあれば教えてもらうこともある、という環境はとても貴重です。大学には法曹を目指している友人があまり多くないので、モノリスに来ると気持ちが勉強モードに切り替わります。

また、事務所全体として受験生を応援するという雰囲気があり、とても助けられています。実は、他にもアルバイトをしていたのですが、そちらは受験勉強を機に辞めてしまいました。モノリスでは、シフトを減らしたり長期的にお休みしたりということも含め自分の状況に合わせて柔軟に働くことができるので、プレッシャーなく続けられています。

インターン生の中には「一般就職をするつもりだったけれど、ここに来て法曹を目指すことにした」という方もいますし、逆に、バリバリ勉強している方にとっては、「今勉強している法律が実務でどう運用されているのか」を体感できる場になります。目標や進路を問わず得られるものがあると思うので、ぜひ色々な方にチャレンジしていただきたいですね。