日米の法律事務所でのインターンを経て企業法務の道へ

アメリカの大学に在学中、日本に一時帰国したタイミングでモノリスにインターンとして勤務。サンディエゴの法律事務所で1年間経験を積んだ後、帰国後に再びインターンとしてモノリスに戻り、事務からリーガルリサーチまで、幅広い業務を担当。
この記事の目次
モノリスで企業法務に興味を持ち法律の道へ
モノリスでインターンを始めたのは、大学3年生の夏休みです。当時はアメリカの大学に在籍しており、長期休暇で日本に帰国した際に応募しました。帰国している間にできる英語を活かせる仕事を探していたこともあり、主に翻訳業務に注力しながら、事務やリサーチ業務などにも挑戦しました。
大学では犯罪学を専攻し、心理学系の理論を中心に学んでいました。犯罪学では刑法を扱うこともありましたが、ロースクールとは異なり法律を専門的に学んでいるわけではありませんでした。
進路として本格的に法律の道を志すようになったのは、モノリスに入ってからです。インターンを通じて企業法務という分野に興味を持ち始め、法律への関心も刑法から民法にシフトチェンジしていきました。また、モノリスで働く方々を間近で見る中で実務に惹かれ、企業法務の現場でキャリアを築こうと決心しました。
ちなみに、今後は日本企業の法務部への就職が決まっています。モノリスでのインターンは、自身の進路の舵を切る契機となった、とても大きな出会いでした。
サンディエゴで培ったスキルをもとにモノリスでさらなる成長を

大学に戻った後は、アメリカでも法律に関連する仕事がしたいと思い、広く情報収集をしていました。その中で、サンディエゴにある日本人弁護士が在籍する事務所にたどり着き、直接連絡を取ってみたところ、インターンとして雇っていただけることになりました。約1年間、その先生の下で翻訳業務やリーガルリサーチなどを任されていました。自分が手がけたレポートがそのままクライアントに渡ることも多々あったため、リサーチ段階から資料作成まで常に緊張感を持って取り組んでいました。
大学卒業後は日本に帰国し、再びモノリスでインターンをしています。アメリカで法務の経験を積んだので、今度はリーガル系の仕事も引き受けるようになりました。サンディエゴの法律事務所で得た知見は、確実に今に活きていると感じます。例えば、契約書のドラフト作成です。インターンの業務を通じてさまざまな契約書に関わりましたが、経験を積むにつれ、契約書一般に求められる要素が自然とわかるようになりました。内容を理解しながら作業すると、頭を使って臨機応変に取り組めるようになるため、業務の解像度が増したように思います。
契約書の内容や構造自体は日本語と英語で大差ないため、アメリカでの経験はそのまま、モノリスで契約書関連のタスクを引き受ける際にも役立っています。1年半前は法律の知識がほとんどない状態でインターンをしていたので、成長を実感できてうれしいですね。
同時に、モノリスで学べることはまだ数多くあり、この先さらに成長できると感じています。アメリカと日本ではもちろん扱う法律が異なり、それぞれに暗黙知的なルールが存在します。サンディエゴの事務所では現地の法に基づいた仕事をしていたので、モノリスに戻ってきた当初は日本の法律に関して知識不足を痛感することもありました。今後は日本国内で法務に携わるため、働く上で前提となる基礎的な知識やプロセスを習得すべく、日々の業務や周囲の方々の仕事からより多くのことを吸収したいと思っています。
ミスを恐れず積極的に取り組むことの大切さ
インターン生は、弁護士や事務局からの依頼に挙手する形でタスクを引き受けます。もちろん得手不得手はあると思いますが、失敗を恐れず前向きに仕事を取りに行く姿勢がとても大切だと感じます。自分の手に負える仕事かわからなかったとしても、まず着手して自分なりに試行錯誤してみることで、必ず得られるものはあると思います。
積極的に挙手することは、長期的に見るとミス削減にもつながると考えています。ミスの再発防止には、表面的な対応に留まらず、根本原因を綿密に分析した上で改善策を練り上げることが重要です。この分析の精度を上げていくためにも、業務の数をこなすことは不可欠だと思うのです。
私自身、これまでに多くの指摘を受け、その度に試行錯誤を繰り返してきました。事務仕事では記入漏れなどの細かいミスを見逃したり、リサーチでは知識不足によってクオリティ的に不十分になってしまったり、といった失敗を何度も経験しています。その都度失敗の原因を理解しようと努め、トライアンドエラーを上手く回せるよう意識したところ、ミスの数は加速度的に減っていったと実感しています。法律事務所では一度のミスがクライアントの信用に大きなダメージを与えることもあるため、今後もこの点を意識し続け、正確さを重視した仕事をしたいと思います。
インターン生同士で助け合い切磋琢磨できる環境

モノリスのインターン生は、与えられた仕事を蔑ろにせず、なんとか自力で形にしようと努力しているイメージがあります。依頼される仕事の難易度はさまざまですが、自分とって少しハードルが高いと感じるタスクであっても、粘り強く挑戦してしている人が多いですね。行き詰まったときにインターン生同士で助け合える環境も、こういった挑戦を後押ししている気がします。特定の分野に詳しい人に教えてもらったり、何人かで集まって議論したりすることで、難しい課題にも前向きにチャレンジできています。
また、優秀で積極的な方が多いので、競争心や向上心が自然と芽生える環境でもあります。一つ一つの仕事の完成度ももちろんですが、一生懸命さで負けないようにしようと奮起できる点にも、モノリスの良さがあると思っています。
インターン生は全員が法学部で法曹志望というわけではなく、進路は民間企業・公務員など多岐に渡ります。異なる業界や分野の知識を共有し合うことで、キャリアの視野が広がりました。それぞれの経歴や興味関心も十人十色で、何気ない雑談ひとつ取っても、新鮮で知的好奇心が刺激されます。多種多様なバックグラウンドを持つ人達と共に働いた経験は、さまざまな面で自分の財産になっていると感じます。
当事務所の求人情報
モノリス法律事務所は、学部生からロースクール生、司法試験受験後の方まで、広くインターンを募集しております。長期インターンシップも可能であり、有給です。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。
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