インタビュー

情報セキュリティに興味をもち、大手ITベンダーからモノリスへ

インタビュー

情報セキュリティに興味をもち、大手ITベンダーからモノリスへ

大手ITベンダーの技術子会社にシステムエンジニアとして4年勤め、セキュリティエンジニアとしてキャリアを歩みたいと様々なセキュリティによるトラブル案件に携われると法律事務所を選択し、23年4月にモノリス初のエンジニアとして入所。

セキュリティエンジニアへの道は法律事務所でもモノリスだけ

私は新卒から4年間、主にシステム開発の一環としてデータ移行作業に従事していました。具体的には、それまで運用していたシステムからデータを取り出し、新しいシステムに適合するようにデータの整理・編集を行い、重複や抜けがないように確認した後、新しいシステムにデータを取り込む作業です。この作業は、会計処理と共通点があります。

会計処理と同様に、データ移行の作業においても重要なポイントはデータの正確な処理です。会計処理においては、二重に記帳すると不正確な結果が生じる可能性がありますが、データ移行の作業でも同様にデータの重複や漏れがあると問題が生じます。そのため、慎重にデータの整合性を確認し、適切に処理する必要があります。このような作業は、システムを介して行われることが特徴的です。データの移行や整理は、正確性と効率性の両面でシステムの機能に大きく依存しています。そのため、システムエンジニアとしての経験を通じて、システムの重要性や信頼性を理解することができました。

転職を視野に入れたきっかけは、情報セキュリティに興味を持つようになったことです。というのも、私自身がクレジットカードを不正利用されてしまい、危うく、アカウントを乗っ取られてしまいそうになる事態が起こりました。情報・通信系の仕事をしていたので、それなりにセキュリティリテラシーを持っていたはずですが、それでも被害に遭ってしまったと考えると、一般の方々がどれだけ無防備な状態に置かれているのかという問題意識が生まれ、情報セキュリティに興味を持ち始め、仕事としてもやってみたいと思うようになりました。モノリスではこうした情報セキュリティ分野を強化しようとしていることや、セキュリティやシステム開発等でトラブルが起こってしまった会社に対して、なぜそのようなことが起きたのか調査し報告するなどの業務があると伺ったので、まさしく自分の興味に至るところでした。

情報セキュリティへの興味を深める中で、モノリスへの転職を決める要因は2つありました。まず、モノリスの代表である河瀬先生がもともとエンジニア出身であることが魅力でした。私自身のエンジニアとしての経験を評価してくれるのではという期待がありましたし、自社のセキュリティ環境の見直しやセキュリティ分野のコンサルティングにも今後取り組んでいくという考えがあったためです。このような環境で働くことは、私自身の情報セキュリティリテラシーやスキルを高めることができるのではないかと期待が持てました。

ある意味、「失敗の宝庫」

所内向けの作業としては、モノリスの情報セキュリティに関する詳細な調査を行っています。また、所員の急増に伴う社内ネットワークの遅延問題についても改善を行っています。一方、対外的な業務としては、システム開発に関連する紛争解決に取り組んでいます。弁護士の先生方と協力し、訴訟の論点が正当かどうかを確認し、資料の読解や重要なポイントの洗い出しを行っています。モノリスでの仕事は、開発やトラブルが発生した背景を知る機会となり、非常に面白いです。ある意味で「失敗の宝庫」とも言えるかもしれません。様々な案件を経験する中で、どこで失敗が起こりやすいのかを把握することができ、自身の経験値を高めることができそうだなと感じています。

システム開発や情報処理の場合、IPAの公表している情報を参照してその基準を満たしているかを確認するというのが一般的ですが、本当にその基準を確認したのだろうか?と疑問を抱くような案件もあります。以前の職場では、プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)に所属し、スケジュール管理やお金の管理などを担当していたこともありました。システム開発において、必要な工数を算出し、それに対応できる人材の確保や計画の進捗状況のチェックなどを行っていました。この経験を活かし、モノリスでは、関わる案件のシステム開発プロセスやスケジュール感を把握し、その妥当性を判断しています。資料を読んでいて、自分の知らない技術ももちろんありますが、開発のスケジュール感や考え方は似通っているため、そういった点でも前職の経験を活かすことができています。モノリスの案件は多種多様なため、多岐にわたる経験を積むことができている実感があります。今後は、モノリス内部のセキュリティを見直したうえで、対外的にもコンサルティングを提供したいと考えています。

日々の常識をアップデートできる環境

「新しいことを知りたい」というエンジニアはモノリスに向いていると思います。私が前職で経験した会社では、主に古くて確立された技術を使用していましたが、それ以外にモノリスでは最新のトレンドやアジャイル開発、暗号資産のシステムなど、幅広いプロジェクトに携わることができます。

モノリスでの仕事を通じて、最新のシステム開発の様子を目にすることができるだけでなく、最先端の技術にも関与することができます。そのため、常にトレンドを追いたいというエンジニアにとっては理想的な環境です。エンジニアの世界では、学び続けることが非常に重要であり、古い技術についても知識を持っている必要がありますが、同時に新しいものにも積極的にアップデートしていかなければなりません。特に情報セキュリティは、その最たる例です。日々新しい攻撃手法が生み出されたり、脆弱性が見つかったりするため、常に最新の対策に追従する必要があります。だからこそ、日々の常識をアップデートし続けることは非常に重要であり、最新の動向を追いかけることはとても大切なことです。

また、個人的には、モノリスでの業務はPMOの経験があるエンジニアにとっても適していると感じます。以前の職場でプロジェクトマネジメントオフィスに所属していた経験を活かし、モノリスの案件においてもスケジュール管理やプロジェクトの進捗確認などを行うことができています。モノリスの案件は多岐にわたるため、幅広い経験を活かすことができるだけでなく、以前の経験との連携によって、より的確な判断や効率的なプロジェクト管理が可能になります。

モノリスは、エンジニアにとって新しい知識と経験を得られる場であり、常に進化し続ける技術の最前線であり、エンジニアの成長を促進する環境だと思います。

当事務所の求人情報

モノリス法律事務所は、クライアントからのIT関連情報のヒアリング(営業の要素はありません)・外部提携企業等からのIT関連情報のヒアリング・所内弁護士やITコンサル部門メンバーとのコミュニケーション・報告書の作成といった業務を行うエンジニア経験者の求人を行っております。

弁護士 河瀬 季

モノリス法律事務所 代表弁護士。元ITエンジニア。IT企業経営の経験を経て、東証プライム上場企業からシードステージのベンチャーまで、100社以上の顧問弁護士、監査役等を務め、IT・ベンチャー・インターネット・YouTube法務などを中心に手がける。

シェアする

トップへ戻る