IT×法律の交差点で、「調査力」を武器に働く――好奇心がキャリアを拓いた私の選択

法政大学法学部法律学科卒業。ITオンラインサービスの法人営業や音楽メディアのライターやニュースサイトの編集等の仕事を経て、現在はITコンサルタントチームのメンバーとして活躍。
この記事の目次
法学からビジネス、そして法律実務の現場へ
進学当初は「将来の選択肢を広げられる」という実利的な理由で法学部を選びましたが、法律そのものにも関心があったため、法哲学のゼミに所属して学びを深めていました。学ぶうちに法律の世界に対する興味は高まったものの、実務として働くことへのハードルの高さも感じ、まずは基礎的なビジネススキルを身につけようと考えて、卒業後はIT関連のオンラインサービスを展開する企業に法人営業として就職しました。
その後、もともと音楽が好きだったこともあり、音楽メディアのライターやニュースサイトの編集などを手がける会社に転職し、メディア業界の現場で記事執筆や情報編集の仕事に携わりました。取材や原稿確認などの地道な作業を通じて、正確性や一次情報への意識が自然と身についたと思います。
転機となったのは、モノリスで働いている友人の紹介で、業務委託という形で当事務所と関わり始めたことです。当初はサポート的な立場で業務に携わっていましたが、次第に法学部で学んだ知識を実務の中で活かせることに喜びを感じ、また業務そのものにも強い関心を持つようになったことで、正社員として正式に入所しました。
事務所内のイベントにも参加する中で、フラットで風通しの良い雰囲気を知っていたこと、またITに強いという事務所の特性が今後の成長につながると感じたことも、入所を決めた大きな理由です。
調査・分析の最前線で働く──SNS特定からSEO対策まで

現在はITコンサルチームの一員として、ネット上の風評被害や情報分析に関する業務を担当しています。クライアントからの依頼内容をもとに、どのような投稿が問題となっているのか、検索結果のどこに影響が出ているのかを確認し、優先順位を整理したうえで、調査を進めています。最も現実的かつクライアントにとって有益なソリューションを提案するのが大きな特徴です。
たとえば、企業のブランドイメージに悪影響を与えるような検索結果やSNS投稿がある場合、それがどこから来ているのか、どうすれば可視性を下げられるかといった視点から分析を行い、SEO対策や今後の対応方針について、他のメンバーと連携しながら提案していきます。
個人からの問い合わせにも対応しており、LINEでの相談受付も行っています。業務のひとつとして特に関わりが深いのが、SNSアカウントの特定調査です。名前や大学名、地域などの限られた情報から、InstagramやX(旧Twitter)のアカウントを絞り込み、投稿内容やフォロワー情報、使用されている写真やプロフィール欄などをもとに分析を行います。
近年話題になった「ラーメンの写真1枚から店舗を特定する」といった事例のように、投稿写真の背景や窓の形、写り込んだ風景など、あらゆる要素を丁寧に読み解く作業が求められます。こうした分析では、細かな観察力と根気が非常に重要です。
自分の強みを活かせる環境で、地道な積み重ねを成果に変える

好奇心が強く、気になることはすぐに調べる性格だったため、調査という仕事には早い段階でなじむことができました。ちょっとした違和感に気づいたり、他人が見落としがちな部分に注目したりする観察力も、日々の仕事において強みとなっています。過去に編集業務を経験していたことから、誤字脱字のチェックや一次情報の確認といった点にはもともとこだわりがありましたが、現在の業務にもその姿勢がそのまま活かされていると感じます。
また、チームの雰囲気は和やかですが、業務は基本的に個人で集中して進める作業が中心です。私はもともと集団での賑やかなコミュニケーションよりも、自分のペースで静かに作業に没頭する方が好きなタイプなので、そうした働き方が許容されている環境はとても心地よく感じています。
この仕事は、集中力や情報に対する感度、そしてコツコツと物事に取り組む姿勢が問われる仕事です。業務の大半はパソコンを使った調査・分析になるため、基礎的なITスキルを持っていること、また日頃からニュースやトレンドにアンテナを張っている方には向いていると思います。
柔軟な職場と多様な挑戦、そして仲間との未来へ
モノリスは、いわゆる「法律事務所」といった堅苦しさとは無縁で、風通しが良く、ワークライフバランスを大切にしています。仕事に対してはしっかりと取り組みながらも、プライベートとの両立を尊重する姿勢が根づいており、フレキシブルに働ける環境が整っています。正社員として入所してから、働き方に不自由を感じたことはほとんどありません。
取り扱う案件も多岐にわたり、近年はVTuber関連やクロスボーダー案件など、トレンド性や専門性の高い分野への対応が求められる場面も増えています。ITに強い弁護士やエンジニア、コンサルタントが在籍していることで、多角的なアプローチが可能であり、こうした体制が事務所の成長を支えていると実感しています。
ITコンサルチームでは定期的なミーティングで情報共有を行い、業務の進捗だけでなく、調査手法や対応方針についての議論も活発に行われています。日常のちょっとした会話の中から新しい気づきが生まれることもあり、チームとしての成長や柔軟な対応力が強みです。
今後、組織としてさらなる拡大を目指す中で、私たちの取り組みに共感し、ともに力を発揮してくださる新しい仲間を迎えられることを、心から楽しみにしています。
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