失敗を恐れず挑戦を!リーダーとしてまわりを巻き込んで結果を出す(後編)
前編に続いて、SNSマーケティング等のチームでリーダーとして活躍してきたインターンの方に、モノリスのインターン業務を通してキャリアアップや成長のために役立ったことや意識していたことについてお伺いしました。
この記事の目次
「早く行きたいなら一人でいい。しかしより遠くに行きたいならみんなで取り組む」
これは、よく引用される海外のことわざです。岸田元首相の所信表明演説でも引用されていましたね。
そもそもの前提として、私のキャリアのゴールは、何か大きなものを動かして、人を助けることや社会を変えるというところにあると思っています。
そのために何が必要かといろいろ考えたときに、自分の力もそうですが、いかに他の人の力を借りられるか、組織を動かせるかにあると思っています。
人々を巻き込むために、皆に積極的に接するということを意識していました。話しかけやすい雰囲気を作ることで、自然とお互いに物事を頼みやすくもなると考えています。挨拶をするだけではなく余談話をしたりご飯に誘ったりすることで、皆と距離を近づけることもできたのではないかと思います。
また、関係性を築くにあたって、「あの人に仕事を頼んでよかった」と思ってもらえることを心がけていました。その中で、普段から関係性を構築しておくこと、自分の仕事はしっかりやって信頼を高めておくことという二つの点をすごく意識していました。
この関係性の構築が最終的には資産となって、物事を頼んだときに人が動いてくれたのだと思っています。
これらのことに加え、周りをしっかり見渡して周囲の出来事に気付くということを大切にしていました。大事にしていたのは、「自分の役職より二つ、三つ上の人たちの視点に立つ」ということです。
私は防衛省に入所予定なので、わかりやすい例として自衛隊の運用を行う課について話したいと思います。自衛隊の運営は「航空自衛隊担当」、「陸上自衛隊担当」、「海上自衛隊担当」といったように課の中でも分かれて行われています。
自らの担当部署の視点しか持っていなければ、ここで何か有事が起きた際に、上の人は他の二つの自衛隊をどう動かすのか、そのために政治をどう動かすのか、これらの動きから自分は何をすべきかといった検討はできないでしょう。これに対し、全ての運用を俯瞰する視点を持っておけば、自分が今いる役職において何をすべきかというのがよりわかるようになりますし、お互いが欠けている部分を補足できるように助け合いの指示などができるようになります。
モノリスでの自分の二つ上の役割って何だったかを考えると「すべての運用をつかさどる」立場だと思います。そこで、その視点を持っておけば、自分が今いる役職において何をすべきか、というのがよりわかるようになりますし、逆に二つ下の立場の視点も持っていれば、ちょっとした助け合いが可能になるのではないでしょうか。ですので、自分の役職の二つ上の視点を持つことにより自分の役割も把握できるほか、最終的な目標に向かって何が足りていないのかというのを理解し他の人の力に頼ることができると思います。
よいアウトプットを得るにはよい指示を
指示の出し方に関しても、モノリスでの経験は非常に勉強になりました。
自分がやってもらいたいことを人に伝える際に、インプットが悪いと、返ってくるアウトプットもいまいちなパターンが多いと感じています。そのため、できるだけ指示はわかりやすく明確に伝えつつ、しっかり各々考えるための余白は作るようにしています。さらに、相手に自信がつき、また仕事を引き受けたいと思ってもらうために、やっていただいたことに対してはしっかりと感謝を伝えることを意識していました。
指示を出す、ということはとても高度な作業であり、ChatGPTを使いこなせる人と使いこなせない人の差もここにあると思っています。しっかりと明確に何をしてほしいのか指示を出せる人は、きっと生成AIなどを使用してどんどん伸びていくと思いますし、そうじゃない人は遅れていってしまうと思います。
「組織として今何をやりたくて、その内のある分野のここをやりたいというところまで踏まえると、このようなことをやってほしいからこの人に任せよう」といったように先の先まで考えることができると、指示はきれいに出せるだろうと思います。全体としてどこに向かっているのかというのを把握していないと、良い指示を出すことはできないです。目的地を設定してからレールを敷く、と同じ考え方です。
さまざまな業務にかかわる中で、大変だと感じる時ももちろんありましたが、その先にあるものを想像したり、今まで成し遂げてきたものを考えると、挑戦した方が楽しいし、最終的にうれしいと思っています。
インターンにも積極的に行動させてくれる環境
モノリス以外でも、大学時代にはいろいろなプロジェクトや事業など、マネジメント論やリーダーシップ論などに触れる機会がたくさんありました。
2023年8月には外務省が提唱した「日中韓ユース・サミット」と呼ばれる、それぞれの国から30人ずつ代表団が外務省から派遣され、日中韓の未来の協力について話し合うプログラムに参加させていただきました。日本代表団が集まった際にリーダーに立候補する人がいなかったので、私は日本代表団のリーダーに立候補して、中国と韓国の学生の方々と交渉官として交流を行いました。
内容を問わず、チャンスに対して手を挙げるということは大事だと思います。モノリスでも仕事が振られたときに「これは経験がないからやめておこう」や「難しそうだからなるべく避けたい」などと仕事から身を潜めようとすることは簡単です。しかし、自分の実力が足りないのでは、などという心配をしていたら仕事が何も振られなくなってしまいます。私も自分の時間を使って働いてるわけで、たとえ何も知らない状態でも与えていただいた機会に対しては手を挙げるということを意識していました。
とりあえず身を放り投げれば誰かが必ずしっかり受け止めてくれるので、インターンにも積極的に行動させてくれるところはモノリスの良さでもあると思います。
自信がないと感じる時でも、挑戦すること自体が大切だと感じています。
モノリスでは失敗を気にせずチャレンジできる
モノリスでの日々を通して、さまざまな刺激をもらってきましたが、特に言われたことで印象に残ってるのは代表の河瀬先生からいただいた言葉で、「すべてのプロジェクトに関して最も避けなければならないのは、失敗をすることではなく「スピードが遅いこと」です。絶対に失敗しないプロジェクトというのは存在しません。仮説に基づいて計画を立て、実行し、結果を分析し、改善するというサイクルを回す、そのスピードだけが目標の実現を可能にします。失敗があって何か問題が発生したとしても、僕が頭を下げればいいだけなんです。だから君達は、失敗を気にせずにどんどんやってください。正確さよりもスピードを優先する方針で実行してください」というものです。
多くの変化が求められるこの時代に、それを感覚として理解していても実際にリスクを恐れずにこう言える経営者はどれくらいいるのでしょう。自分がリーダーとして権限を持っていいのかと悩んでいた時期に、代表から失敗を気にせずにどんどんやってくれと言っていただいたことで、自らも悩まず積極的に行動に移すことができました。
これは今後のキャリアにも活きる心構えだと思います。
私がこれから働く防衛省は、特に安全保障を取り扱う省庁です。世界の安全保障環境が変わっているということは日々のニュースや専門家の話でも言われており、考えているだけでは本当に何かが起きた際に日本をちゃんと守れないのでは、と考えてしまいます。
今は自衛隊にしかり、国の制度にしかり、何か国民の財産・生命に危険があったときに、すぐ動けて、すぐ守れるような体制を作っていかないといけないということが言われ続けてきたと思います。いまだかつてないスピード感が安全保障の分野に求められている中で、このような思考を働く前につけられたということはうれしいことです。
いずれ私自身に部下ができた時、たくさんチャレンジさせてあげられるようにしたいと感じました。
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