インタビュー

『ビジネスの肌感』が法務の武器になる: 現場を知っているからこそできる「論理」と「共感」 

インタビュー

『ビジネスの肌感』が法務の武器になる: 現場を知っているからこそできる「論理」と「共感」 

アソシエイト弁護士|武藤 悠介

一橋大学法学部卒業、同大学院法学研究科(憲法専攻)修了。独立系SIerでSEとしてシステム開発業務に従事したのち、司法試験に合格。2025年3月にモノリス法律事務所へ入所し、現在はシステム開発紛争やIT関連法務を中心とした企業法務を担当。

SEのコードから法の条文へ :元エンジニアが弁護士という最適解に辿り着くまで

私は大学・大学院時代、実定法そのものよりも「世の中を根本から良くする仕組み」を探求する法哲学や憲法を専攻していました。ただ当時は、学んできた内容を直接活かせる仕事が限られていることや、研究者の道に進むための時間的・金銭的なハードルに不安を感じ、まずは民間企業への就職を選びました。 

就職活動の際、システム導入を通じてクライアントの業務の効率化を図るSE(システムエンジニア)の仕事は、分野こそ違えど学生時代に学んだ「仕組みを良くする」という理念に通じるものがあると思い、独立系SIerでシステム開発業務に従事しました。

入社後は公共系システムをはじめとするシステム開発業務に従事しましたが、未経験からのスタートだったこともあり、直面する課題も少なくありませんでした。また、業務の中でクライアントのシステムに関連する法律問題と向き合う機会も増えていきました。 

そして、現場で試行錯誤を重ねる中で、「同じ時間と熱量を注ぐのであれば、自分の適性がより活きる『弁護士』の世界で勝負したい」という想いが強くなり、転身を決意しました。 

その後は仕事と並行して司法試験の勉強を進めていましたが、両立の難しさを感じる中で「いまは勉強にフルコミットすべき時期だ」と判断し、SIerを退職。弁護士という新たな目標に向けて集中して学びを深め、無事に司法試験合格を果たすことができました。 

エンジニアのバックグラウンドを最大化する企業法務という選択

事務所選びにあたっては、「前職(SE)の知識や経験を最大限に活かせるか」という軸を重視していました。

「IT・インターネット法務」に強みを持つ法律事務所を探す中でモノリスを知り、ウィンタークラークに参加したのが最初のきっかけです。

モノリスのウィンタークラークは、クラーク生何人かで議論しながら課題を進めるという形で気軽に相談しながらという雰囲気が心地よかったことを覚えています。他の法律事務所は個人で黙々と進めるというクラークもあったので、モノリス内部の雰囲気が印象的でした。

また、曖昧な感覚ではなく、数値や具体的なビジネスメリットを示しながら論理的に提案していくモノリスのアプローチは、自分自身の思考プロセスにとても合っていることを実感しました。ビジネスの最前線に近く、これまでの経験を活かせる企業法務という領域でなら、弁護士として私の弁護士の特性を発揮できると期待し、入所を決めました。

「もっとこうすべき」を自分の手で。自ら舵を取る弁護士という働き方

弁護士として働く最大の魅力は、自分の業務を主体的にコントロールし、進められる点にあります。 

民間企業では、業務に課題や違和感を感じても組織の構造上すぐに変えられない場面は少なくありません。一方で弁護士業務は、「もっとこうすべきだ」と思ったアプローチを自分の裁量で調整し、アップデートしていける面白さがあります。 また、SE時代に現場の空気感や泥臭さを経験したことは、現在の大きな強みになっています。実際、クライアントからのご相談を受ける際に、どのような現場で、どんな苦労や課題が生じているのかがリアルに思い浮かびます。自分も似た経験があり、共感できるからこそ、表面的な解釈にとどまらず、気持ちの面でもクライアントと並走できるのだと感じています。

弁護士の発言は一つ一つに明確な根拠と裏付けがあり、「重み」が求められます。クオリティを保ちながら納期を厳守することを常に意識しながら日々の業務に向き合っています。

ビジネスの現場を知る弁護士こそできること

一度社会に出てビジネスや組織の動きを「肌感」で理解していることは、社会人出身弁護士にとって大きな武器になります。 組織の一員としてビジネスの現場で揉まれてきた経験や、そこで培った「ビジネスの共通言語やマナー、現場の常識」は、クライアントとのコミュニケーションや事務所内での連携において、言葉以上に価値ある共通基盤となります。 社会に揉まれた経験があるからこそ、クライアントにとって「理解者・味方」になれる弁護士を目指したいと考えています。社会人経験を経て法曹を目指す方は、現場感覚を持っていること自体がすでに強力な強みです。 ぜひ「弁護士」という選択肢も視野に入れ、その挑戦を形にしてほしいと思います。

当事務所の求人情報

モノリス法律事務所は、弁護士(新卒・中途)の求人・事務所訪問受付を行っております。募集状況は時期によって異なりますので、募集要項ページを参照いただければ幸いです。

弁護士 河瀬 季

モノリス法律事務所 代表弁護士。元ITエンジニア。IT企業経営の経験を経て、東証プライム上場企業からシードステージのベンチャーまで、100社以上の顧問弁護士、監査役等を務め、IT・ベンチャー・インターネット・YouTube法務などを中心に手がける。

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