インタビュー

失敗を恐れず挑戦を!リーダーとしてまわりを巻き込んで結果を出す(前編)

インタビュー

失敗を恐れず挑戦を!リーダーとしてまわりを巻き込んで結果を出す(前編)

2024年3月よりモノリスにインターンとして勤務。モノリスでは英語力を活かしてリーガルリサーチ、翻訳や通訳、事務やマーケティング関連等で幅広く活躍。2024年10月から防衛省に入省。

官僚を目指して法律について学ぶためインターンに

大学では法学部ではなく、国際法を少し学んでいただけでした。そのため法律の背景知識はありません。

私自身官僚になることを目指していたのですが、法律の背景知識なしに国家機関で働くのはよくないのではないかと以前から感じていました。国家機関というものは法律を根拠にして動くため、運用する際にどういうことが大事なのかというのを知っておくべきだ、と考えたことがきっかけで、法律事務所で法律はどのように動いているのかということを見たいと思い、モノリスに入所しました。

モノリスにで担当していた業務はさまざまですが、本記事では「SNSマーケティングや翻訳等の業務について」、「モノリスの業務で意識していたこと、得られたこと」について前後編に分けてお送りいたします。

リーダーとしてLinkedInの運用を任されて

SNSマーケティング に関しては、LinkedInというビジネス向けのSNSを活用して、事務所の海外におけるプレゼンスを上げていこうというプロジェクトが進められていました。そのためにはフォロワーを増やす、ポストを作るなどの、細かい運用方針を決め、その中でのプロジェクトマネージャーのようなことを担当していました。

リーダーのようなポジションではあったのですが、本当にいろんな方に助けてもらい、私1人では到底回せないプロジェクトだったと感じています。

正直、最初は自ら「やりたい」と手を挙げたわけではなかったのですが、英語を使った業務をやりたいという気持ちは入所当時からずっとありました。その際に社員の方から「今LinkedInの運用が回っていない」と伝えられました。モノリスのLinkedInは全て英語で運用しており、担当できる人は限られていたため、私にこのチームに入ってみてくれないかとお声がけをいただきました。

もともと事務所の方針として、海外進出やクロスボーダーの案件を増やしていくためにLinkedInに力を入れようとしていました。しかし、実際には 冬眠状態で運用が回っておらず、チームの中でもリーダーシップが欠けていることが根本的な原因であると考え、自ら手を挙げて私がチームを回すことになりました。

問題点を探り、モノリスの強みを発信

LinkedIn運用のもともとの問題点として、何を目的として運用してるのかがあまりにも不明確だったという点がありました。例えば投稿する記事も、インターン紹介だったり、新年度の挨拶だったり、国民女性デーに関しての記事だったり、投稿内容がすごくバラバラでした。これでは誰に対して何を発信しているのか不明だと感じ、「我々はこういう事務所で、ここに強みがあり、あなたにすごい有益だと思います」のように説得をしないといけないという発想に至りました。 

そこで、モノリスの強みは何だ、というところから始まりました。

「ITに強く、国際性がある日本の法律事務所」というところに目をつけて、 ITに関連する日本の法制度や、海外の事業者に関わる日本の法規制のものを発信するという方向性でブランド化を進める、という戦略を立てました。

これらの経験を通して、自分たちは何なのかというブランディング、それは果たして誰に向けてなのかという、自己分析と他己分析をしっかり行うことを意識しました。

そうすることで、ターゲットも他国の人全般というわけではなく、日本に興味を持っている海外の弁護士、ITに興味を持っている弁護士、国際的なことに興味がある人、というふうに絞って、ターゲット層に刺さる投稿内容を作っていくことができました。その結果、フォロワーが増えることに繋がったのだと思います。

実際、このようにブランディングをしたことで、LinkedInを通して日本に進出したいという海外の会社からの反応があり、やってることは間違いではなかったと実感することもありました。

特にモノリスはここから伸びていく、大きな事務所にしていきたいというタイミングです。大きな事務所と同じことをしても埋もれてしまうため、強いところは強いところとしてもっと伸ばしていくべきだなと、SNSのマーケティングに限らず感じます。代表がITやSNSの感覚が鋭いからこそ、そこを伸ばすことを重視しました。

世界に向けて日本の法律情報を発信していく

LinkedIn運用チームには10人ほどのメンバーがおり、投稿の作成に携わっているメンバーは20人ほどいます。その中で交互に記事を作成しています。最近では、日本の最新の法規制動向や、日本のIT関連の法律について海外に発信するためのポストを中心に作成しています。

運用を行っているときに、一度「LinkedIn上で情報発信している日本の法律事務所が少なすぎる」というDMをいただきました。このDMをきっかけに、日本の法規制の投稿がブラックボックスになっていると気付き、そこに需要があり、需要を満たすような投稿をすれば伸びると感じました。

具体的には、モノリスのサイトに掲載している「モノリス法律マガジン」の記事を英訳し、その中から読者に刺さりそうなテーマを選んだり、NHKワールドなどの日本の英語メディアからニュースを探し、モノリスとしての考察を記載するという投稿記事を作成したりしました。

語学力とコミュニケーション能力を活かして人をつなぐ

翻訳作業にもたくさん携わらせていただきました。モノリスでは複数の言語を話すインターンや海外で弁護士登録をしている Foreign Associate が在籍し、クロスボーダーチームとして海外の弁護士などと共同して国内外の案件を取り扱っています。

日本人の弁護士が起案した内容を、クロスボーダーチームに英語で伝えたり、逆にクロスボーダーチームのメンバーが英語で起案した内容を日本人の弁護士に伝えたりなどの翻訳業務です。

振り返ってみると、契約書の英日翻訳に加え、LinkedInでの投稿を作成する時も、日本語で思考したものや、日本語で上がってきた案などを英語に翻訳することも多く、日常の業務全てが翻訳だったという気がしています。

私の長所の一つがコミュニケーション能力で、人の言ってることをきちんと翻訳して伝えることや、人と人の間に立って交渉官の役割をするなどといったところだと思っています。そこで、翻訳を始めとしたそういう業務自体はすごく楽しんで行っていました。

まわりを巻き込むことでより大きな結果に

業務改善プロジェクトしかり、SNSのプロジェクトしかり、自分がやっていたものに関して自分以外のインターン生が動いてくれたことで物事が前に進み、最終的に大きいことを成し遂げることができた際はすごくやりがいを感じました。

例えばSNSのプロジェクトの話でいうと、担当当初のLinkedInの企業アカウントのフォロワーは150人でした。しかし、さまざまなことに挑戦していたら、現在約500人に到達しました。私1人では 到底達成できなかったと思います。絶対数としてはまだ少ないですが、当初の4倍近くまで増やせたのはモノリスのみんなが動いてくれたおかげです。自分がやりたいと言ったことに対して人を動かせたということは今後の自信になったと思います。

当事務所の求人情報

モノリス法律事務所は、学部生からロースクール生、司法試験受験後の方まで、広くインターンを募集しております。長期インターンシップも可能であり、有給です。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。

弁護士 河瀬 季

モノリス法律事務所 代表弁護士。元ITエンジニア。IT企業経営の経験を経て、東証プライム上場企業からシードステージのベンチャーまで、100社以上の顧問弁護士、監査役等を務め、IT・ベンチャー・インターネット・YouTube法務などを中心に手がける。

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