インタビュー

進路を見つめ直して開けたキャリアの扉—迷いから見つけた新しい道

インタビュー

進路を見つめ直して開けたキャリアの扉—迷いから見つけた新しい道

慶應義塾大学法学部4年。2024年1月よりモノリスにインターンとして勤務。法律業務やマーケティング業務を幅広く経験し、業務改善にも積極的に取り組む。特にインターン生向けのマニュアル整備を進め、業務の効率化とコミュニケーションの向上に貢献。

新たな視点で見つけたキャリアの方向性

私は弁護士を目指し、法学部法律学科に進学しました。当初から法科大学院に進むつもりでしたが、コロナ禍で大学生活をスタートさせたのもあり、次第に不安を感じるようになりました。司法試験合格までの長い道のりを耐え抜くことができるのか、そもそも法曹の道に進むべきなのか、それとも一般企業への就職という選択肢を考えた方がよいのか——こうした迷いが生じ、将来についてじっくり考える時間を取りたいと思うようになりました。

そこで、大学4年生のタイミングで休学を決断しました。ちょうど法科大学院の入試が始まる時期でもあり、進路について改めて考えるには良い機会だと感じたからです。実際に働く経験を通じて自分に合った道を見極めたいと考え、インターンに挑戦することにしました。法律分野に限らず、さまざまな業務を経験しながら適性を判断したいという思いがあったため、法律業務に加えてマーケティングなど多岐にわたる業務に携われるモノリス法律事務所に魅力を感じ、インターンを始めることを決めました。

自分に合った進路を模索して見えた業界

インターンを通じて自分に何が向いているのかを見極める中で、「企業に就職するなら、これまで学んできた法律の知識を生かせる仕事がしたい」という思いが強くなりました。特に、金融業界では、税務や財務の知識を活かしながら民法を用いた業務に携わることができると考え、興味を持ち始めました。

さらに、金融業界について調べる中で、「様々な部門の専門家がチームになって動く」という特徴を知り、以前から自分が目指していた「組織の中の潤滑油」としての役割と重なる部分が多いことに気付きました。こうした点に魅力を感じ、本格的に金融業界への道を検討するようになりました。

モノリスに入所した当初は、インターン生は法律関係の進路を目指す人が多いのではないかと思っていましたが、実際には多様なキャリアの選択肢が広がっていることを実感しました。さまざまなバックグラウンドを持つインターン生と関わることで、自分のキャリアについても柔軟な視点を持てるようになり、より広い可能性を考えられるようになったと感じています。

結果的に、金融業界に進むという方向性が明確になり、就職活動もスムーズに進めることができました。インターンでの経験を振り返ると、最初に感じていた漠然とした不安が解消され、自分の選択が正しかったのだと確信することができました。

現場での学びが広げた選択肢

現在は、法律事務のサポート業務に加えて、メールマガジンのマーケティングなどの業務を担当しています。その中でも特に、インターン生一人ひとりが経歴に関わらずしっかりと業務に取り組めるように、マニュアルの作成を進めています。

入所当時は、法律についてさらに深く学びを進められるリサーチ業務や裁判例の調査などに取り組んでいました。しかし、事務所の業務全体を見渡すうちに、インターン生の業務の割り振りが必ずしも最適ではなく、もっと効率化できるのではないかと感じるようになりました。事務の改善に取り組み始めたのは偶然でしたが、「人と人をつなげること」にやりがいを感じる中で、徐々に業務改善の方向にシフトしていきました。

業務の改善を進める中で、インターン生同士だけでなく、社員の方々とのコミュニケーションも増えていきました。この環境の変化が楽しく、自分自身も将来は組織の一員として働き、多くの人とチームで関わりたいという思いが強くなりました。弁護士の仕事にもチームプレーが求められますが、案件によっては個人で動く場面も少なくありません。そうした点を考慮すると、企業で組織を支える方が自分の性格に合っていると確信するようになりました。

チームと共に進めた業務改善への取り組み

入所当初、マニュアルは存在していたものの、社会経験のないインターン生にとっては十分とは言えず、記載されていない事項が口頭でのみ伝えられることもありました。そのため、各自が経験や個人のメモを頼りに業務を進めるという状況がありました。しかし、それでは小さなミスが積み重なり、大きな問題につながる可能性があると感じました。また、業務の引き継ぎがスムーズに行われないことで、新しく入ったインターン生が不安を感じたり、効率よく業務を進められなかったりすることも課題でした。そこで、業務の流れを整理し、誰でも迷わず業務を進められるようにマニュアルを整備することにしました。

この取り組みを進める中で、インターン生同士の情報共有が不足していることにも気付きました。業務上の疑問があっても、誰に聞けばよいか分からなかったり、遠慮して質問しづらかったりする状況があったのです。そこで、メンター制度を導入することで、疑問が生じた際に「どこが分からないのか」「誰に聞けばよいのか」が明確にできる環境を整えました。結果として、インターン生同士の交流が深まり、より働きやすい雰囲気を作ることができたと感じています。

現在は、マニュアルのさらなる改善を目指し、動画を活用したマニュアル作成を検討しています。文章だけでは伝わりにくい業務の流れを、実際の操作画面や手順を映像化することで、より分かりやすくすることが狙いです。これに加えて、業務フローの可視化やノウハウの蓄積にも取り組んでいきたいと思っています。

インターン経験を活かしてつかんだ内定

モノリスでのインターン経験は、就職活動においても大きな強みとなりました。面接では、法律事務のサポートや裁判例のリサーチに携わったことについて話しました。特に、誹謗中傷やアンチ対応に関する業務経験について触れると、「珍しい経験」として強い印象を与えられたように感じました。

法律事務所のインターンでは、法律リサーチや文書作成のサポートが中心になることが多いですが、モノリスでは学生であっても主体的に業務改善やマーケティングの取り組みに関わることができる環境が整っています。その中で自分なりに考え、実際に行動することで、実務対応力を大きく成長させることができました。

また、モノリスでの経験を通じて、自分が【「組織の中の潤滑油」としての役割にやりがいを感じる】ことを再確認できたのも、就職活動においてプラスに働きました。金融業界を目指す中で、法律を活かしながらも広い視野でチームに貢献できる点が評価され、最終的に希望する企業から内定をいただくことができました。

「対話」を大切に、学び続ける姿勢

モノリスにはさまざまな人がいて、それぞれのスタイルで仕事をしていますが、大事なのは「聞くこと」だと思います。分からない部分は教えてもらえますし、フィードバックももらえるので、たとえコミュニケーションが得意でなくても、「聞く」というアクションを起こせば、自然とスキルは後からついてくるはずです。だからこそ、深く考えすぎず、会話をしながら学んでいく姿勢が大切だと感じています。

特に、「質問する力」の重要性は、メンターとしての経験を通じて強く実感しました。私自身も、入所当初は不安や焦りを感じることが多かったので、新しく入った方々の気持ちにはとても共感できます。その中で、分からないことをそのままにせず、積極的に質問しながら理解を深めようとする姿勢が、成長の大きな鍵になると考えています。

モノリスでの経験を通じて、「聞くこと」「質問すること」が、新しい環境で成長していくための土台になるのだと改めて実感しました。今後もこの姿勢を大切にしながら、新たなステージでも学び続けていきたいと思います。

当事務所の求人情報

モノリス法律事務所は、学部生からロースクール生、司法試験受験後の方まで、広くインターンを募集しております。長期インターンシップも可能であり、有給です。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。

弁護士 河瀬 季

モノリス法律事務所 代表弁護士。元ITエンジニア。IT企業経営の経験を経て、東証プライム上場企業からシードステージのベンチャーまで、100社以上の顧問弁護士、監査役等を務め、IT・ベンチャー・インターネット・YouTube法務などを中心に手がける。

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