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法律記事MONOLITH LAW MAGAZINE

YouTuber・VTuber法務

YouTuberがTwitchを利用する際に気を付けるべき利用規約とは

YouTuber・VTuber法務

Twitch(ツイッチ)という動画配信サービスをご存じでしょうか。Twitchとは、Amazon.com, Inc.が提供する、リアルタイムで音声や動画を配信できるプラットフォームです。日本ではYouTubeの方が知られているかもしれませんが、世界的には利用者数の非常に多いサービスです。

この記事では、YouTuberがTwitchで動画を配信する際に注意すべき利用規約について解説します。

Twitchとは

Twitchでは、ゲーム実況動画を筆頭に多くの動画がライブ配信されています。ゲーム関連以外では配信者の雑談やダンス等も人気のコンテンツです。配信はアーカイブを残すことができるため、リアルタイムでの配信が終わった後も視聴することができます。

配信者は、広告、Amazonアソシエイトの紹介料、ビッツという機能を使った投げ銭等による収益を得ることができます。また、Twitchパートナーかアフィリエイトの場合、サブスク機能によって視聴者からの月ごとの支払いによるサポートを受けることもできます。配信者にとっては、収益を得やすい魅力的なサービスであるといえます。

YouTuberがTwitchに動画を投稿する際の注意点

では、YouTuberがTwitchで動画を配信する場合にはどのような点に注意すべきなのでしょうか。Twitchの利用規約を確認してみましょう。

Twitchの利用規約には、サービス利用規約、コミュニティガイドライン、DMCAガイドライン等があります。

ヘイト関連行為や嫌がらせ行為の禁止

Twitchのコミュニティガイドラインには、ヘイト関連行為や嫌がらせ行為の防止に関する項目があります。ヘイト関連行為や嫌がらせ行為は禁止されており、深刻な違反が認められた場合には、たとえ初めての違反であっても無期限の利用停止処分が課される場合があります。

Twitchコミュニティガイドライン 嫌がらせ行為

性的嫌がらせについては、配信者に嫌がらせの意思がなかったとしても、発言を受けた人が不適切である旨の意思表示をした場合等は強制執行を受ける可能性がありますので、注意しましょう。

デジタルミレニアム著作権法・著作権法違反

2020年10月、Twitchはデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく申立てを受け、大量の配信動画を削除しました。DMCAとは、デジタルデータの著作権保護に関する米国の法律です。DMCAは、コンテンツをサイトに表示しているプロバイダが、著作権保有者またはその代理人から著作権侵害の申立をされた際に当該コンテンツを迅速に削除すれば、著作権侵害の責任が免除されると規定しています。

コンテンツを迅速に削除すれば訴訟を免れることができるため、Twitchは著作権侵害については厳しく対応しているようです。

DMCAと著作権に関するよくある質問

上記によれば、著作権者は著作物を利用された場合にTwitchへ削除通知をすることができ、Twitchはそれらに対応していく方針とのことです。著作権侵害警告を3回受け取った配信者は、繰り返し権利侵害を行うユーザーとみなされ、アカウントが停止されます。このため、自分が権利を保有していない音楽を配信することは避けた方がよいでしょう。

同時配信の禁止

配信者は、いくつかの条件を満たすことによりTwitchアフィリエイトプログラムに参加し、収益を得られるようになります。アフィリエイトに参加する場合は、アフィリエイト利用規約に従う必要があります。

アフィリエイト利用規約には、以下の記載があります。

独占に関する条件は、アフィリエイトの皆様が他のプラットフォーム上でライブ配信することを禁じているわけではありません。例えば、アフィリエイトの方はTwitchで配信を行い、その配信を終えた直後に、他のプラットフォームで違う配信を始めることを認められています。ただし、その配信と同じコンテンツを同時にTwitch上で配信することは認められていません。

アフィリエイト利用規約

つまり、YouTuberがTwitchとYouTubeで動画を配信すること自体は禁止されていませんが、YouTubeとTwitchで同時にライブ配信することは禁止されています。なお、事前に収録した動画を配信する場合であっても、その動画を初めて配信する場合は「ライブコンテンツ」として扱われ、同時配信禁止の対象となりますので注意が必要です。

まとめ

YouTuberがTwitchでも動画を配信しようとする場合、上で見てきたような注意点があります。Twitchの利用規約や日本の法律だけでなく、アメリカの著作権法等についても気を付ける必要があり、関連する法律は多岐にわたります。Twitchへの進出をお考えのYouTuberの方は、YouTuber法務を専門的に扱っている弁護士へ事前に相談されることをおすすめします。

当事務所による対策のご案内

モノリス法律事務所は、IT、特にインターネットと法律の両面に高い専門性を有する法律事務所です。世界的に人気のTwitchへの配信も考えているYouTuberも多くいます。とはいえ、Twitch上での配信には上記のような様々な制約があり、チャンネル運用や契約関連などで、リーガルチェックの必要性が増加しております。当事務所では専門知識を有する弁護士が対策にあたっております。

下記記事にて詳細を記載しておりますのでご参照ください。

弁護士 河瀬 季

モノリス法律事務所 代表弁護士。元ITエンジニア。IT企業経営の経験を経て、東証プライム上場企業からシードステージのベンチャーまで、100社以上の顧問弁護士、監査役等を務め、IT・ベンチャー・インターネット・YouTube法務などを中心に手がける。

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